狛犬その一

水彩画
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およそ二年前、正確には一年と十カ月前、近くの神社の狛犬を水彩画を投稿しましたが、再度同じ狛犬の水彩画に挑戦してみました。これを機会に狛犬について調べてみると、意外なことがわかりました。そもそも狛犬の起源は、古代オリエントやメソポタミアに遡るということです。古代エジプトやメソポタミアでは神域を守るライオンの像が配置されていて、さらに古代インドでも、仏の両脇に守護獣としてライオンのもちいられているということです。日本には唐という時代の中国から仏教とともにやってきたということです。今は、一対の像を狛犬とよんでいますが、社殿に向かって右が獅子すなわちライオンが、左側が狛犬が配置されるのが一般的ということです。獅子の方が口を開け、狛犬の方が口をつぐんでという特徴がありますが、ほとんど形体上の違いが見つかりません。狛犬は伝説上の獣で以前は角をつけていたらしいです。なお獅子像が「阿形あぎょう」で口を開いており、左側の狛犬像が「吽形うんぎょう」で口を閉じている形式は、お寺の山門に見られる仁王像の形式を反映しています。さて水彩画にした狛犬は向かって右側なので、正確にいえば、阿形の獅子ということですね。

 

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