第1章 Fedora25のインストール

  このサイト「日々是好日(blogpygmy.jp)」の前身「日々是好日(blog.pygmy.mydns.jp)」をはじめたのは、今から約2年半前のことです。 我が家のWindows10搭載のパソコンにLinuxのディストリビューションの一つCentOS7をインストールし、DDNSサービスを受けて稼働してきした。
   ところが今年の2月(2020年2月11日)に突然アクシデントに見舞われ、閉鎖を余儀なくされました。現在のこのサイトは、有料のレンタルサーバーにアップロードしてお届けしています。
   「リナックス事始」という記事は、これからlinuxでも始めようかという方を対象にはじめました。すでに手掛けている人にとってはいわば表技ばかりの羅列になるかもしれません。 少しずつ章を重ねることによって、linux(リナックス)に対するイメージが改まり、そのすばらしさに感じてくれる方が少しでも増えることを期待しています。
  
   なお、一口にlinuxと言っても有償の製品もあるようですが、基本的にはお金をかけないでということで、必要なソフトは、ウェブサイトからダウンロードし、PCも現役を退いた古いものでまかなえればということで取り組みます。
  というわけで、我が家のPCは、NECのWindows7が動作していた32ビットの中古品が登場したわけですが、この32ビットのシステムが災いしたのです。いつのまにか月日が流れ64ビットのPCが主流になっており、64ビットのLinuxの配布ばかりで、32ビットを配布しているサイトがなかなか見つからないのです。
   やっと32ビット版のCentOS7をインストールしたのですが、見事失敗。原因はよくわからないのですが、インストールの途中で、ユーザー名やパスワードを入力するのですが、一文字も入力できなかったのです。しかたなくインストールをあきらめざるをえなかったのです。
  この章で紹介するものは、一度失敗したCentOSをあきらめ、Fedoraのインストールにきりかえたものです。

第1節 isoファイルのダウンロードとUSBへの書き込み

(1)事前の準備
  こちらからISOファイル「Fedora-Workstation-Live-i386-25-1.3.iso」をダウンロードします。
  こちらからISOファイルをUSBメモリーに書き込めるソフトRufusをダウンロードする。
(2)USBへの書き込み

①Rufusを起動する前、あらかじめUSBメモリーをPCに差し込んでおきます。

②ダウンロードしたRufusはインストール作業なしで使えます。

rufus-3.9.exeというファイルをダブルクリックすると起動し、はじめてのときは、このようなメッセージがでるので「はい」をクリックする。

③Rufusの起動時の画面。デバイスは、書き込まれる側のUSBを表しています。

すでに失敗したCentOSのisoイメージが書き込まれています。

④ブートの種類の所で「選択」ボタンを押します。

⑤PC内に保存したISOファイルを選択し、開きます。

⑥ブートの種類が選択されました。

⑦「スタート」ボタンを押します。

⑧もしかしてこのような表示が出るかもしれません。この場合、「はい」を選択してください。

⑨このまま続けると、USBに書き込まれた内容が消去されるという警告です。「OK」ボタンを選択してください。

⑩コピー中

⑪終了したので、「閉じる」を選択してください。

第2節 Fedora25のインストール

  ここからは、USBメモリーからのインストールをしますが、DVDディスクに焼き付けたisoイメージからの インストールと変わる所はありません。PCを起動する前にUSBメモリーを挿入しておくことと、DVDディスクを挿入しておくことがちがうことと、PCの起動をUSBメモリーからと、DVDからと分れることです。
  PCを起動したらすぐ、USBから起動するようにします。PCのメーカーに違いがあるようですが、私のPCの場合、「NEC」のロゴが表示された直後「F12(ファンクションキー12)を押すと、起動が止まり、通常のハードディスクからの起動からきりかえることができます。

①最初の画面です。左側がハードディスクにインストールしないで、fedoraを動かしたい場合、右側はハードディスクにインストールして使用する場合です。
もちろん右側をクリックします。

②このままエンターキーを押します。

③インストールツ行を進めるときに使用する言語を選択します。この画面では「English─English(United States」が選ばれています。

「日本語─Japanes」が選ばれている場合もあります。どちらでもかまいません。

④各種設定のデフォルト画面です。「日本語」を選択した場合、日本語で表示されます。

⑤「KEYBOARD LAYOUT」を選択し、左下辺りの「+」ボタンをクリックします。

⑥キーボードタイプの一覧が表示されるので、自身が使用しているキーボードのタイプを選択して「Add」ボタンをクリックします。
この場合、「japanese」を追加します。

⑦優先順位を「japanese」にするため、「japanese」を選択し、矢印キーで上にします。

⑧タイムゾーンの設定で、地図上の東京の位置をクリックします。

⑧「SYSTEM」を選び、インストール先の設定と、パーティション(領域)の決定の画面を開きます。

通常は、ハードディスクが一つしかない場合は、それがチェックされています。

⑨左下の「Automatically…」あるいは「自動……」にチェックを入れ、「Done」ボタンを押すと、HDDに既にパーティションが存在する場合小ウインドウが開きます。
「Reuse of the domain」もしくは「領域の再利用」をクリックします。

⑩すべて削除する場合「All deletion」もしくは「すべて削除」をクリック後、「Reuse」もしくは「再利用」ボタンをクリックします。

⑪「SOFTWARE」の選択で、デフォルトのままにするので手を加えませんでした。

⑫「Begin Installation」を押す。

⑬インストールが始まると、次の画面のように二つのアイコンが表示されます。

左のマイコンは、スーパーユーザー(root)のパスワードを登録するためのもの、右のマイコンは、管理者ユーザー名録とパスワードを登録するものの二つです。

⑭rootユーザーのパスワード、八文字以上

⑮一般ユーザーの登録ですが、管理者としての登録するので「Make this user administrator」にチェックを入れます。

⑯「終了」した場合「Reboot」のボタンを押す。

第3節 補足

私の場合、32ビットの前世代PCへのインストールということで、いろいろむずかしいことにでくわしてしまいました。 まず64ビットなら容易に配布サイトが見つかります。それにインストールもまた容易です。32ビットのインストールは、CentOSのインストールは途中まで順調に 進行していました。パーテーションも無事再利用でき、ファイルのコピーも終わる直前に「root」のパスワーインストールドと、「ユーザー名」とパスワードの登録ができなくなり、インストールるを中断しました。
おかげで、fedoraをインストールする際、通常、パーティションをすべて削除し、再利用することができなかったのです。

①「未知のCentOS」という領域をマウスオーバーしたとき、CentOS用のパーテーション(領域)ができていました。

②その内容

パーティション名容量
/home243.33GIB
/boot1024MB
/50GIB
/swap3.75GIB

③パーティションをマウスで選び、フォーマットするにチェックをいれると、新しい領域に登録されて再利用できるようになりました。 容量の単位は、メガバイトは、「MB」、ギガバイトは「GB」と入力してください。

  最初から失敗事例を持ち出されて、読者の中には、linuxに対してマイナスイメージを持たれた方もおいでかと思います。 しかし、linuxほど馴れてしまえば使いやすいシステムはないと思います。第2章から読み進めていただくと、そのことが納得されると思います。
   第2章は、リモートのPCからアクセスできるように、ネットワークの設定を中心に初期化設定をしていきます。