第2章 初期設定

  いきなり初期設定という本題に入る前に、linuxなど聞いたこともないという人が多数いらっしゃると思うので事前に知っておきたいこととしていくつか触れてから本難題にはいります。

第1節 事前に知っておきたいこと

①何もほどこさないで、インストール時にユーザーでログインした後、最初の画面です。
左上の「アクティベティ」という文字をマウスでクリックします。

②左側にいろいろアイコンが表示されました。個々のアイコンにはそれぞれ意味があるのですが、今は一番下のアイコンをクリックしてください。

③さらにたくさんのアイコンが表示されました。その中の「ユーティリテ…」をクリックします。

④またまた「ユーティリティ」の中にたくさんのアイコンが出てきました。この中の「端末」アイコンを選択します。

⑤Windowsのコマンドプロンプトに当たると思います。Linuxでの作業は、ほとんここでど行うことができます。コマンドの入力待ちの状態ですが、ここではWindowsと同じでコピー・アンド・ペーストもできます。
「[eiiti@localhost ^]$」の「eiiti」は、現在ログインしているユーザー名、「localhost」はこのPCのコンピューター名(ホスト名)を表します。

⑥ここで「su」と入力してリターンキーを押します。
「su」というのは、ユーザーを替えるというコマンドです。ふつうは「su - ユーザー名」と入力しますが、ユーザー名を省略するとスーパーユーザーすなわちrootユーザーに替えることになります。

⑦もちろん認証を受けます。エラーがなければ何も表示されません。

第2節 ホスト名、固定アドレスの設定

ここから、設定作業を始まめます。

①ホスト名を作成します。「hostnamectl set-hostname webserver.example.jp」と入力。
「webserver」がホスト名、「example.jp」がドメイン名。

②「nmcli d」と入力。通信関係のデバイスの一覧の表示させます。「d」は「device」の略。

③「enpls0」は有線インタフェースで、接続されている。「wlp2s0」は無線インタフェースで、利用できないことを表しています。
なおfedoraでは無線の接続の設定はそんなにむずかしくないです。

④「nmcli con mod enpls0 ipv4.addresses 192.168.0.8/24」と入力。「con」は「conection」の略。「mod」は「modify」の略。
「192.168.0.8」はルーターのアドレスによって「192.168.1.8」と変わります。ルーターのマニュアルを参照して決定してください。

⑤「nmcli con mod enpls0 ipv4.gateway 192.168.0.1」と入力。ルーターのアドレスを有線インタフェースに知らせるわけです。
ルーターによって「192.168.1.1」の場合もあります。ルーターのマニュアルを参照してください。

⑥「nmcli con mod enpls0 ipv4.method manual」と入力。有線インタフェースに対して、手動で設定することにします。

⑦「nmcli con down enpls0; nmcli con up enpls0」と入力。有線インタフェースを再起動。

⑧「exit」でrootから一般ユーザーに戻り、さらに「exit」と入力しコマンドプロンプトを閉じます。

ここまでをまとめます。

	# 
	# hostnamectl set-hostname webserver.example.jp   ←ホスト名設定
	# 

	# nmcli d  ←デバイス確認
	# 

	デバイス    タイプ    状態      接続           
	enpls0     ethernet  接続済み  enpls0         
	wlp2s0     wifi      利用不可   --
	lo         loopback  管理無し  --              -- 
	# 
	# nmcli con mod enpls0 ipv4.addresses 192.168.0.8/24 ←固定IPv4アドレス設定

	# 

	# nmcli con mod enpls0 ipv4.gateway 192.168.0.1 ←ゲートウェイ設定 ルーターのプライベートアドレス。

	# 

	# nmcli con mod enpls0 ipv4.method manual ← IP固定割り当てに設定 (DHCP は "auto"))

	# 

	# nmcli con down enpls0; nmcli con up enpls0  ← インターフェースを再起動して設定を反映)

第3節 セキュリティについて

こちらのサイトでくわしく解説されていますすがSELinux(Security-Enhanced-Linuxの略)についてですが、使用しないことにし、ファイヤーウォール(firewall)については採用することにしました。
またファイヤーウォールについてもサービスに応じて許可を与えることとします。 

①SELinuxの状態を確認する。「Enfocing」は有効になっているしるしし。
そこで、「vi /etc/selinux/config」と入力し、設定ファイル「config」を編集します。

②キーボードで「i」と入力する。「insert」と表記され、書き換えができることがわかります。

③「SELINUX=disabled」とかえた。
エスケープキー(Esc)を入力し入力モードをぬける。

④「:wq」と入力する。wはwrite、qはquitですね。

第4節 リポジトリの追加

6nbsp; リポジトリとは、一般に保管場所を意味します。linuxでは少し意味がちがいます。
6nbsp; linuxでは、ファイルのダウンロードは、ふつうコマンドプロンプト(コマンドライン)上で行います。そして、ディストリベーションによって標準的なファイルの保管場所(サイト名を含む)を知らせる ファイルが組み込まれています。保管場所を知らせるファイルのことをリポジトリと言っています。
  ここでは、標準的に登録されているリポジトリ以外に新たにリポジトリを追加することによって、ファイルのダウンロードに備えることができます。

①「cd /usr/local/src」でディレクトリ(/usr/local/src)の移動。」
「wget http://download1.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-25.noarch.rpm」と入力するとリンク先からファイルを送信されてきます。

②リンク先に接続し、目的のファイル(rpmfusion-free-release-25.noarch.rpm)が送信されました。

③「ls」というコマンドを入力。何もオプションをつけないと、今いるフォルダー(ディレクトリ)にあるファイルを表示します、

④rpmfusion-free-release-25.noarch.rpmというファイルがダウンロードされていました。

⑤「wget http://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-25.noarch.rpm」と入力。

⑥同じようにファイルが送信されたようです。

⑦フォルダーの中に二つファイルがありますが、このままでは機能しません。

⑧「rpm -ivh rpmfusion-free-release-25.noarch.rpm」と入力します。これでインストールします。

⑨「rpm -ivh rpmfusion-nonfree-release-25.noarch.rpm」と入力します。これでインストールします。

まだlinuxの便利さは実感できないことと思います。真価を発揮できるのはこれからだと思います。次の章は、「sshサービスとsshクライアントの設定」を予定しています。近日中に追加できると思います。