第7章 プリンタの共有

  あまり意味のない試みなのですが、LinuxのインストールされたPCから無線対応のプリンターで印刷できるようにし、あわせて、Windowsマシーンからも印刷できるようにしていきます。
  すでに、Windowsで印刷できているわけですから、本当不必要な作業になります。

第1節 準備

(1)Linux用のプリンタドライバーのインストール

こちらのサイトへおとずれる。

②製品名を入力。OSは「linux」のまま。

③とりあえず「Printer Driver」のダウンロードを選択。

④「同意」し、拡張子が「.rpm」のファイルを選択。

⑤PCに保存。

⑥いったんダウンロードしたファイルを「public」ドライブにコピー

⑦「cd /usr/local/src」と入力し、移動する。続いて「public」ドライブに保存されたファイルをここにコビーします。

⑧「yum install lsb」と入力。ドライバーをインストールする前に依存関係にある諸ファイルをインストールしておく。

⑨「rpm -ivh epson-inkjet-printer-escpr-1.7.7-1lsb3.2.i486.rpm」と入力する。

(2)設定ファイルの編集

「vi /etc/cups/cupsd.conf」

14行目
# Only listen for connections from the local machine.
Listen localhost:631
Listen /var/run/cups/cups.sock

#Listen localhost:631
Listen /var/run/cups/cups.sock
port 631
# Show shared printers on the local network.

29行目

# Restrict access to the server...

  Order allow,deny
  Allow 192.168.0.0/24←追加 

34行目
# Restrict access to the admin pages...

  Order allow,deny
  Allow 192.168.0.0/24←追加 

39行目
# Restrict access to configuration files...

  AuthType Default
  Require user @SYSTEM
  Order allow,deny
  Allow 192.168.0.0/24←追加 



(3)cupsのサービス開始

①「systemctl start cups.service」もしくは「systemctl restart cups.service」、「systemctl enable cups.service」と入力。

②「firewall-cmd --permanent --add-port=631/tcp --zone=FedoraWorksatation」、「firewall-cmd --reload」と入力して、ファイャーウォールでcupsを許可する。

第2節 プリンターの登録

①ブラウザを開き、アドレスバーに「サーバーのIPアドレス:631」と入力する。

②管理タグを選択、「新しいプリンタの追加」をクリックする。
我が家のプリンターが2台表示される。

③「EPSON EP-808A_series」について表示される。場所を「家庭内1」とし、共有にチェックを入れ、「続ける」ボタンをクリック。

④メーカー名の選択の画面。

⑤「Epson」を選択。続けます。

⑥モデルを選択。

⑦印刷のデフォルト設定。

⑧共有の待機中

⑨プリンタータグをクリックすると、プリンターが登録されたことが確認できます。

⑩このようにプリンターを表すアイコンも表示されました。

第3節 テスト印刷

①しかし実はこのままではWindowsマシーンからの印刷はできません。Windows用のプリンタードライバーを使用するまでDVDディスクをあらかじめ、ドライブにセットしておいてください。

②Windowsスタートボタンをクリックし、設定を開きます、

③「デバイス」を選択します。

④「プリンターとスキャナ」を選択。

⑤「プリンターまたはスキャナを追加する」を選択。

⑥サーバー側に登録したプリンターを選択。

⑦しばらくの時間ドライバーのインストールがされ、下のような画面になります。

⑧「管理」を選択。

⑨「テストページの印刷」してちゃんと印刷できるかたしかめます。

★EpsonプリンターのLinuxのインストールの例を取り上げました。ちなみにCanonの場合も同じ流れになると思います。

「Canon TR8530 Series」のLinux向けのプリンタードライバーの配布先はこのサイトです。

  数あるディストリビューションの中で、Fedoraの場合、早くから無線LANへの対応がなされてきました。
  それも関係するかもしれませんが、何も設定しなくても、我が家の2台あるプリンターの型名などもLinuxマシーンで表示されていました。
  無線対応のプリンターをLinux上で登録できるかどうかは、メーカーがプリンタードライバーが配布されているかどうかできまるようです。
  なお複合機の場合、スキャナー用のドライバーもそれぞれ同じサイトにありました。
  次の章は、netatalkを使ったMacマシーンとのファイル共有についてふれていきます。