第8章 Macとのファイル共有

  そもそも私がLinuxに興味をもったのは、我が家にMacintosh(Macintosh Performaなんとかという機種だったかと思います)がやってきたからだと言えなくもないのです。というのもWindows系パソコンとネットワークを通して、データ交換をするために linuxが必要だということを漠然と考えたからです。
  実際に、Netatalkも容易にインストールできましたが(参考書に頼りきりでした)、活用するまでには至らなかったのです。
  今度もたまたまわが子か在宅勤務で会社のMacOSX搭載のパソコンを我が家に持ち込んだので、そのパソコンからlinuxのサーバーをのぞけるかどうかを検証するのが目標です。

第1節 netatalkのインストール

①「cd /usr/local/src」で移動する。

②「wget http://sourceforge.net/projects/netatalk/files/netatalk/3.1.12/netatalk-3.1.12.tar.gz」と入力。ソースファイルをダウンロードする。
wgetはファイルを配布しているサイトにアクセスしてダウンロードしてくれるコマンドです。

③「ls」で圧縮ファイルnetatalk-3.1.12.tar.gzが保存されていることを確認。

④「 yum install avahi-devel quota-devel libacl-devel libgcrypt-devel libdb-devel」と入力。インストール作業の前に、依存関係にあるライブラリーファイルをインストールする。

⑤「tar zxvf netatalk-3.1.12.tar.gz」と入力して、展開する。

⑥「cd netatalk-3.1.12」と入力し、移動する。

⑦「./configure --with-init-style=redhat-systemd」と入力。

⑧「make」

⑨「make install」

⑩「cat /usr/local/etc/afp.conf」として、設定ファイルの中身を見る。

⑪さらに「afpd -v」と入力。要するにNettalkのバージョンを拝見というところらしい。

  いつもは気楽に[dnf -y install 何とか」と簡単にインストールできたものをnetatalkに限りできず、ソースファイルをコンパイルしてインストールしなければならなかったのです。
]   以上のようにたくさんの手順をふんでインストールしたのですが、ちゃんと起動するかどうかということが心配でした。
  というのは、システムの開始とともにnetatalkが自動起動させるようにできるかどうかということも心配だったからです。
  最終的は、うまく行ったものの、サービスの設定ファイルが存在しないとエラーが出たりしました。一応スムースに進んだとして次に示します。
  ★このサイトには、インストールの対象がCentOSの 例ですが、幾分か取り組みやすい方法が紹介されています。。
↓自動起動の設定
# systemctl enable natatalk
# systemctl enable avahi-daemon
↓サービスの開始
# systemctl start netatalk
# systemctl start avahi-daemon

↓ファイャーウォールの設定
#firewall-cmd --permanent --add-port=548/tcp --zone=FedoraWorkkstation 
#firewall-cmd  --permanent --add-port=548/udp --zone=FedoraWorkkstation

★ちなみにnetatalkのサービスの設定ファイルは次のように作成されていました。

第2節 netatalkの設定

(1)afp.conf: /usr/local/etc/afp.confの編集

; Netatalk 3.x configuration file
;

 [Global]
; Global server settings
	mac charset = MAC_JAPANESE
	uam list = uams_clrtxt.so uams_dhx.so uams_dhx2.so uams_guest.so
	log file = /var/log/netatalk.log
	vol preset = vol preset = default_for_all_volumes

 [default_for_all_volumes]
	 file perm = 0600
	 directory perm = 0700
 [Homes]
	basedir regex = /home

 [My AFP Volume]
	; path = /path/to/volume
	path = /usr/local/public
	hosts allow = 192.168.0.0/24 
 [My Time Machine Volume]
	 path=/mnt/storage-1/TimeMachine
	 time machin e = yes
	 vol size limit=524288

(2)netatalkの再起動

設定を反映させるためnetatalkを再起動させ。

第3節 Macからのアクセス

①「Finder」メニューを開き、「ネットワーク」を選択しました。するとネットワーク上のPC、プリンターのアイコンが表示されました。

②さらに「webserver」のアイコンをクリックすると、ただ一つ公開するように設定した「My AFP Volume」が表示されました。

③「My AFP Volume」をクリックすると、「/usr/local/public」に保存されている2つのファイルが表示されました。

  Macとのファイル共有という章の名称に追いつけない内容でおわってしまいました。どのような設定をすればよいかが不明瞭のままで申し訳ありません。
  この章をもちまして、「リナックス事始」の執筆を終えることにいたします。ながらく読んでいただきありがとうございました。