第3章 sshサービスとsshの利用

  前の章までで、直接PCの前に座り作業するのではなく、他のパソコンからログインして作業するようにしようと思ったのですが、できませんでした。
   この章では、まずsshサービスするPCの設定し、次にリモートのPCでのクライアントのソフトの導入をしていきます。

  早めに触れればよかったのですが、linuxのコマンドプロンプトの入力には、便利な機能があります。 少し長いフレーズを入力する際、途中まで入力して「タブキー」を押すと、候補の文字が出てくることがあります。
   また今まで入力した内容は履歴に残っていて、キーボードの↑キーで読み出せたりします。

第1節 sshサービスの開始

sshのサービスを開始するには、OpenSSHというソフトを自動起動させ、ネットワークを通して、サービスできるようにファイヤーウォールから許可を受けることがひつようです。
(1)sshサービスの開始

①OpenSSHというソフトは、すでにシステムと一緒にインストールされています。

②「root」ユーザーになって、「systemctl enable ssmd.service」と入力する。これで、PCが起動するとともに、sshが自動起動します。

③続いて「systemctl start ssmd.service」と入力。sshのサービスが開始します。

④「vi /etc/ssh/sshd_config」と入力します。同じフォルダーに「ssh_config」があり間違えやすいので注意。

⑤「PermitRootLogin「を「no」にする。
つまり「root」ユーザーでログインできないようにします。

(2)ファイヤーフォールの設定

①いまアクティブになっているのは、「FedoraWorkstation」であり有線LANのインタフェースであることがわかります。

②次に「firewall-cmd --list-all-zones」のコマンドで全てのゾーンの状態が表示されています。

③最後に「FedoraWorkstation」ゾーンの状態が表示されました、

④この「FedoraWorkstation」ゾーンに対してだけ、ファイヤーウォールの制限を取り除くことにします。
「firewall-cmd --parmanent --add-service=ssh --zone=FedoraWorkstation」と入力
この設定をシステムに反映させるため「firewall-cmd --reload」と入力します。

第2節 sshの利用

  sshの利用は、sshを使ったファイル転送もありますが、一番の利用頻度が高いと思われるのは、Windowsからのsshアクセスです。
  Windowsからのsshアクセスのためのソフトはいくつかの選択肢がありますが、ここでは、Tera Termというフリーソフトを使用します。
(1)Tera Termのインストール

①「Tera Term」の入手先はこちらです。

②ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールが始まります。

③すべてデフォルトのままでインストールを完了させます。

(2)実際に接続してみよう

①ホスト名またはIPアドレス

サービス SSH
SSHバージョン(V) SSH2

②セキュリティ警告がでますが、そのまま「続行」ボタンを押す。

③ユーザー名、パスフレーズを入力し、「OK」ボタンを押す。

④無事アクセスできたようです。

④つながったばかりですが、「exit」と入力して切断します。

(3)公開キーと秘密キーを生成する

①最初の画面ですが、「キャンセル」ボタンを押す。

②メニューの「設定」→「ssh鍵生成」を選ぶ。

③鍵の種類:RSA
ビット数:2024
デフォルトままで、「生成」ボタンを押す。

④任意のパスフレーズを入力し、「公開鍵の保存」をわかりやすいフォルダーに保存する。

⑤「秘密鍵の保存」を押し、わかりやすいフォルダーにそれぞれ保存しソフトをいったん閉じます。

⑥ふつうにパスフレーズを入力し、ログインします。
ここで、さきほど保存した公開鍵「id_rsa.pub」をドラッグアンドドロップしよう。
すると次のような小ウインドウが開くので「~/」と入力します。
意味は、ユーザーのホームディレクトリへコピーするということです.

⑥ためしにドロップされたかどうか確かめてみます。「ls -iah ~~/id_rsa_pub」と入力。
-aオプション:すべて表示
-hオプション:単位を読みやすい形式で表示
-iオプション:ファイル名の左にi-node番号を表示
このオプションについてはつけなくてもいいと思います。

⑦公開鍵の名前をかえて保存し、次にパーミッションを与えます。

⑧この作業をまとめると次のようになります。

	→「~/」とは、実際には「/home/ユーザー名」
	$ mkdir ~/.ssh→「, ssh」というディレクトリ(Windowsのフォルダーにあたれる)を作る。
	 
	$ chmod 700 ~/.ssh→パーミッションを付与する。このフォルダーのオーナー(所有者)に 4;読む、2;書く、1:実行を与えるというものです。
	 
	$ mv id_rsa.pub ~/.ssh/authorized_keys→rsa.pubというファイルを「.ssh/」に移動し、名称をauthorized_keysにかえる。
	 
	$ exit

⑨さてログインは二重に認証をうけます。ログイン時のパスワードは生成したキーのパスフレーズを使用しよう。
次に「RSA/DSA/ECDSA/ED25519」を使うにボタンを設定し、「秘密鍵」をクリックします。

⑩保存した秘密鍵「id_rsa」を選択し、「開く」ボタンをクリックします。

⑪無事ログインできました。

  Windowsパソコンからのアクセスができるようになりました。残念ながら、iMacなどの他のシステムからのアクセスについては、確かめることはできませんでした。
  次からは、windowsPCからすべて操作していこうと思います。