侍が生みの親

生け花
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小さくうすいピンクの花は久留米つつじ、後ろにかすかにつぼみが見える花は、花菖蒲。ホームページ上で、久留米つつじについて調べてみました。なんと久留米藩(福岡県久留米市)の馬術指南の坂本元蔵という武士が久留米つつじの栽培をはじめたということです。元蔵は、しばしば城下をぬけだしては、種を採取しては、苗床にまいたがなかなかうまくいかなかったということです。ある日、自然にはえたコケの中につつじの芽が生えているを見つけたことにヒントを得て、コケまきという方法で、つつじの種をまいたところ見事成功したということです。コケまきというのが具体的にどんな方法なのかよくわかりませんが、たぶんコケの湿気がつつじの生育に適していたためにうまくいったのと思われます。それにしても、久留米藩の馬術指南というと、藩のお侍に馬の乗り方を教える先生です。そんな先生が、久留米つつじのような可愛らしい品種を開発したというのは、なんとも不思議な思いをしますね。久留米市では元蔵の意志をひきついで、次々と久留米つつじの品種をつくってきたということで、いまでは三百種類におよぶそうです。

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