手前のオレンジ色の花はすかしゆり、赤い花は、よくしられているカーネーション、そして葉はレンギョウ。カーネーションといえば母の日にカーネーションを贈る習慣が知られますが、母の日も、母の日にカーネーションを贈る習慣も、アメリカに起源をもっています。話は、アメリカ合衆国の南北戦争に始まります。ヴァージニア州に住むアン・マリー・リーヴス・ジャーヴィスという女性が地域の女性と力をあわせ、駐屯する兵士に衣食を補給したり、軍事キャンプで腸チフスと麻疹が発生した双方の負傷兵を看護したりした。そうした活動の際、彼女は、「母の仕事の日」と称したと言われる。彼女がなくなった後、その娘のアンナ・ジャービスが母親の偲ぶ会を、母親が日曜学校の教師をしていた教会で行い、参加してくれた生徒やその母親に、アンが好きだった白いカーネーションを贈ったということです。こうしたことを機に当時のウイルソン大統領に五月の第二日曜日を母の日にするというはたらきかけがおこなわれたことです。なお母の日が五月の第二日曜日に定められた国は多いようですが、なかにはスペインのように第一日曜日が母の日になっているとか、北欧の国は五月の最後の日曜日が母の日になっている国もあります。
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