薄い青色の花はデルフィニウム、茎の先の葉(と思われる)がくるくる巻いているのはゼンマイ、暗い緑色の葉はドラセナ。いずれも個性的な特色のある草花ですが、デルフィニウムはそのあざやかなで可憐な花びらに心ひかれる思いがします。ただデルフィニウムという名前はいかにもおぼえにくいこともたしかです。デルフィニウムと言うのは、花のつぼみの形がイルカに似ていることからギリシア語でイルカを意味するDelphis=デルフィンからつけられということです。ちなみに日本名の「オオヒエンソウ」は、空を飛ぶ燕からきているということです。少年とイルカの交流と悲劇がギリシア神話に残されているほどですから、その栽培もふるくからのもので、その種類もたくさんあり大きく、柱状にたくさんの花をつけるもの、細い茎に繊細な花をつけるもの、その中間のものと大別できるようです。我が家に生けられたものは、どうやらこの二番目の花のようです。日本にデルフィニウムが入って来たのは、明治時代初めということですが、例の和名が「オオヒエンソウ」ということから、日本に渡来した花は最初のボリュームある種類のものだったかもしれませんね。
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