ヤブツバキとストック

生け花
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赤い花はヤブツバキ、白い花はストック。ともに冬から春にかけて長い開花期をもっていますが、いろいろな意味で意匠的な花の組み合わせになりました。ヤブツバキの方は、日本に古くから自生し、青森県を北限として、日本全国にみられます。江戸時代にヨーロッパの交渉国であったオランダを通してヨーロッパに紹介されたそうです。ちななみにここに生けられたヤブツバキは、家の庭に咲いていたものをとってきたものです。多くの蕾を持っていますが、いっせいに花を咲かせるとはいかないようです。一方ストックの方は、地中海地方など南ヨーロッパが原産で、日本にもらされたのは、江戸時代の早い頃、栽培が始まったのは大正時代の終わりごろということです。ストックという名称は、アブラナ科のアラセイトウ属という仲間の総称をストックといっているということで、そのあたりの事情はよくわかりません。匂いが強く、一つの枝にたくさんの花びらを咲かせるということで、ツバキとストックとは対照的なようです。ちなみにツバキを縁起が悪い草花として名指ししている都県がおおいということです。

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