ここでは、PC間でのファイルの送受信に必要なFTPサーバーを始め、次にphpやMariaDBのメンテナンスに無必要な phpMyAdminをインストールしていきます。

Ⅰ FTPサーバーの開始

①「dnf -y install vsftpd」と入力。vsftpdをインストール。

②vsftpdの設定。/etc/vsftpd/vsftpd.confの編集。

12行目
anonymous_enable=YES
↓変更 匿名のアクセスの禁止
anonymous_enable=NO

82,83行目
#ascii_upload_enable=YES
#ascii_download_enable=YES
↓コメントアウトしてアスキーモードの転送を有効にする。
ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES 

109行目

#ls_recurse_enable=YES
 ↓ コメントアウトしてフォルダーごとの一括転送を有効にする。
ls_recurse_enable=YES

③「systemctl restart vsftpd」と入力。vsftpdの再起動。

④「firewall-cmd --permanent --add-service=ftp --zone=FedoraWorkstation」、「firewall-cmd --reload」と入力。vsftpdをファイャーウォールで許可。

Ⅱ Windowsからのアクセス

①Windows用のFTPクライアントソフト「FFFTP」をこちらからダウンロードする。

②FFFTPが起動した画面。右上の「新規ホスト」をクリック。

③ホストの設定をします。
ホストの設定名:識別できればよい
ユーザー名:linuxで登録したユーザー名
パスワード:linuxの登録したパスワード
ローカルの初期フォルダー:参照し選ぶ
ホストの初期フォルダー:サーバー側で最初に表示されるディレクトリ

④登録したホストのアイコンを選び、接続してみる。

⑤左側がローカル。右側がホストすなわちサーバー側のフォルダー。

⑥接続メニューの下の「切断」クリックすると、接続をやめます。

Ⅲ phpMyAdminの利用

①「dnf -y install phpMyAdmin php-mcrypt php-php-gettext」と入力。phpMyAdminをインストールする。

②phpMyAdminの設定。/etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin.confの編集。

17行目
     # Apache 2.4
     <RequireAny>
       Require ip 127.0.0.1
      ↓追加
      # Apache 2.4
      <RequireAny>
       Require ip 127.0.0.1 192.168.0.0/24

34行目
     <RequireAny>
       Require ip 127.0.0.1
       Require ip ::1
     </RequireAny>
      ↓追加
     <RequireAny>
       Require ip 127.0.0.1 192.168.0.0/24
       Require ip ::1
     </RequireAny>

③「systemctl restart httpd」と入力。Apacheを再起動させる。

④ウェブプラウザを開き、アドレスバーに「サーバー名/phpmyadmin」を入力しました。

★実は、これは四苦八苦した結果にすぎません。最初試みた時は。「サーバー名/phpmyadmin」を入力して、サーバーのphpMyAdminにアクセスしたところ、エラーが出てしまいました。
「mysqli 拡張がありません。PHPの設定をチェックしてみてください」ということでした。

あわてて、/etc/php.iniの「mysqli」の項の所を見直してみたけれど、ほとんどがデフォルトの設定のままでした。
phpをインストールした時、php-mysqlと言うモジュールを一緒にインストールしようとしてはねつけられたのを思いだしました。
しかたがなく、「dnf -y install php php php-mbstring php-pear php-gd」入力としました。あとから単独で「dnf install php-mysqlむとしてみてもダメでした。
次にphpMyAdminをインストールしたとき、一緒にphp-mysqlndというモジュールをインストールしたので安心していたのですが、ここらへんがあいまいだったのが失敗のもとだったようです。
結果的にはphpMyAdminにログインできたのですが、思わぬ回り道を辿るのも勉強になると思い、どんなふうに正解につくことができたのか紹介させていただきます。

①phpを含めphpモジュール、phpMyAdminを含むモジュール、MariaDBをすべてアンインストールする。

↓念のためサービスを停止しておく
#systemctl stop httpdアンインストール
#systemctl stop mariadb
↓phpMyAdminの
#dnf -y remove phpMyAdmin php-mcrypt php-mysqlnd php-php-gettext
↓phpのアンインストール
#dnf -y remove php php php-mbstring php-pear php-gd
↓MariaDBのアンインストール
#dnf -y remove mariadb-server

②MariaDBのインストールと初期設定

# dnf -y install mariadb-server
# vi /etc/my.cnf.d/mariadb-server.cnf

# systemctl start mariadb
# systemctl enable mariadb

# mysql_secure_installation

③phpのインストールと設定

# dnf -y install php php php-mbstring php-pear >php-mysqlnd php-gd

# vu /etc/php.ini

# systemctl restart httpd
必要な

④phpMyAdminのインストールと設定

# dnf -y install phpMyAdmin php-mcrypt php-php-gettext
# vi /etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin.conf
# systemctl restart httpd

★以上でphpMyAdminにログインできました。phpをインストールする際に必要なモジュール(この場合php-mysqlnd)を一緒にインストールしないと適切な処理がされないことがわかりました。

「続編リナックス」をはじめたばかりに、とんでもないミスをおかしまして、もうしわけございませんでした。今後は、十分確認した上公開していきます。
次は、phpMyAdminの使用について学習していきます。