前面にせり出している葉は、ギボウシ、赤い花は、ごぞんじカーネーション、そして小さい葉の集まりはルスカス。まずギボウシの名前の由来ですが、これはよくわかりません。「ギボウシ」は、擬宝珠(ぎぼうしゅ)のなまった言葉ですが、擬宝珠とは、橋の欄干などの上の飾りのことで、これがこの植物の花のつぼみににていることから名づけられたというのです。しかし植物の「ギボウシ」は12世紀の『堤中納言物語』に見られるが、欄干の「擬宝珠」が見られるのは14世紀の『太平記』に出てくるというのです。またネギの花が「ギボウシュ」や「ギボウシ」と呼ばれていたことから、この植物の若い葉がネギの花に似ているという説があります。。はたしてどちらが真相なのでしょうか。さて今日は、5月の第二日曜日は「母の日」です。日本で行事化されたのは、戦後のことで、母親にカーネーションをプレゼントする風習が定着するのも、その後のことです。「母の日」の起源も、アメリカにあり、アンナ・ジャービスという女性が1908年5月10日、亡き母を偲ぶ会を「母の日」を祝う会として母が教鞭をとっていた教会で行ったのが最初ということです。その際、母が好きだった白いカーネーションを祭壇にささげたのです。カーネーションをささげることも5月の第2日曜を母の日」として祝うこともアメリカ全土にひろがりました。最初はアンナ・ジャービスに習って白いカーネーションを贈ったようですが、アンナの場合、南北戦争で傷ついた人たちを数多く救済し、なおかつ多くの子を育てたという亡き母に感謝する意味で白いカーネーションを贈ったことやカーネーションの花言葉が「尊敬、純潔の愛、私の愛情は生きている」ということから、赤いカーネーションを贈ることが一般的になったようです。ただし必ずしも「赤いカーネーションでなくては」というきまりはないということです。
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