前回のブログで孑度哩さんについて哀しい報告をさせていただきました。2017年12月22日から13回にわたって投稿した写真と投稿記事をスライドショーにしたものを掲載して、孑度哩を偲びたいと思います。
はじめまして孑度 哩と申します
こんにちは。孑度哩(ヒトリタビマイル)と申します。趣味は海外旅行。このサイトをお借りして、私の拙い海外旅行記を紹介させていただきます。写真は初の海外旅行で搭乗したDC-10。今から43年前のことです。月に1・2回のペースで投稿します。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
海外旅行の準備
海外渡航記第2回目は旅行準備を紹介します。目的地がヨーロッパでも予防注射の接種が義務。パスポートは一次旅券を取得。手続きは埼玉県庁第二庁舎。庁舎入口で旅行社の係員と落ち合い、その方の案内にそって申請。一回の渡航にしか使えないので、予定外の渡航先まで記入して申請しました。
出発
いよいよ出発。空港はもちろん羽田空港。夜の国際線ロビーは満員電車並みの大混雑でした。ドルへの両替を旅行社の係員に代行していただき、セキュリティチェックへ。常備薬の「エビオス」に不審を持たれ一時ストップ。でも事なきを得ました。バスに乗ってDC10が待つ駐機場に向かいました。
搭乗
バスから下車すると、目の前にDC10。巨大です。ワイドボディでややズングリ。タラップから搭乗し機上の人に。キャビンアテンダントはもちろんドイツ人。心はすでに海外です。
ユーコン川
当時はまだシベリア上空を飛べなかったので、ヨーロッパ線はアンカレッジ経由。夜の離陸でしたが途中から前日の午後に戻り、眼下にアラスカの原野が広がりました。曲がりくねるユーコン川。自然のままの川は蛇行するということを目の当たりにしました。(上空から見たユーコン川 1976年2月にDC10の機内より撮影)
北極グマ
初めて降り立った外国はアメリカ合衆国アンカレッジ。夕刻の着陸。給油中はターミナル巡り。巨大な北極グマが出迎えてくれました。
ドイツ入国
ついにヨーロッパ大陸。ドイツのハンブルグ空港に降り立ちました。フランクフルトではありません。眠い目をこすりながらの入稿審査も、取り立てて質問されず無事通過。バスの車内から見る街並みにヨーロッパを実感。ハンブルグの鉄道駅にある軽食店で朝食。もちろん、おかずはソーセージでした。
ドイツ第二の訪問地─ハノーバー
ドイツ第二の訪問地はハノーバー。アウトバーンをバスで走り、市庁舎に到着。庁舎内には市街地の変遷を表す模型が展示されていました。一段と眼を引くのが空襲後の模型(写真)。屋根が破壊され<ruby>廃墟<rt>はいきょ</rt></ruby>同然に変貌した姿に、改めて戦争の愚かさを実感しました。
北ドイツの真珠
続いて訪問したのはツェレ。北ドイツの真珠と言われるだけあり、カラフルな木組みの街並みが美しく印象的です。ちょうど日曜日で店はどこも閉店中。老夫婦が<ruby>仲睦<rt>なかむつ</rt></ruby>まじくウインドウショッピングする姿に、新鮮な驚きを覚えました。カメラ店のショーウインドウに日本製のカメラを発見。日本の技術力を認識できました。
ビアホール
ドイツと言えばビール。そこで、ホテル近くのビアホールを訪ねました。館内はすでに多くの方でにぎわっていて、バンドの生演奏も始まっていました。私たちのリーダーは外遊慣れしていて、たやすく飲物の注文を終えると、あっという間にバンドもリクエスト済ませました。曲は「リリーマルレーン」。彼はバンドの前に進み、指揮までやってのけました。私にとっては初めて聴く音楽。この曲の意義を知るのは、ずっと後のことでした。
戴冠式
夜行列車に乗ってパリに到着しました。花の都はどんより曇空。イメージとはだいぶ違います。しかし、ルーブル美術館には圧倒されました。一番の驚きは絵画「戴冠式」。幅10m高さ6mの大作です。視界を越えて広がる作品を目の当たりにして、人類文化の雄大さを実感しました。
渡航記
ルーブル美術館でもう一つ驚いたことがあります。それは、「ミロのビーナス」も「モナリザ」も、並ばずに観ることができたことです。訪問時期が2月でオフシーズンだったこともありますが、鑑賞対象がたくさんあることも、大きな理由だと思います。さすがは、「世界のルーブル」でした。
エビアン
旅行前のアドバイスは水道水の飲用厳禁。外国では飲用水を商店で購入していました。今の日本では飲用水の購入は一般的ですが、当時の私にとっては想像をはるかに超える行いです。そこで、海外旅行の最初の土産物として、「エビアン」を選びました。(写真はすべてイメージ)
リドのディナーショー
行程も大詰めとなり、パリの夜を楽しむことになりました。行き先はシャンゼリゼ通りにあるリド。生まれて初めてのディナーショーです。踊りはもちろんですが、火が出る水が出るという大規模なショーの仕掛けにも眼をみはりました。(リタイヤ後にもう一度訪ねましたが、あのときの迫力はどこへやら…。歳のせいなのでしょうか。これで1976年2月の記録を終わりにします)
マイレージ
前回まで初めての海外旅行の顛末をご紹介しました。実はこのツアーはある社会教育団体が主催したもので、公民館や幼稚園など公共施設を訪問するパック旅行でした。その後、夫婦で、家族で、親子で海外旅行を楽しみましたが、いつのまにか個人旅行にチャレンジしたいという「冒険」心が湧いてきました。その裏付けになったのがマイレージ。マイルを貯めて航空券をGET!完全個人とはいきませんが、いよいよ一人旅が始まります。
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