黄色い花と赤い実と

生け花
カテゴリー

青紫色の花はリンドウ、赤い実はヒペリカム、そしてまわりの葉はユキヤナギ。かわいい実のヒペリカムについて調べてみました。ヒペリカムという名前は、実は学名で日本名はオトギリソウ(弟切草)と言います。なぜこんな殺伐とした名前がつけられたかというと、10世紀の平安時代、花山天皇のころ、この草を薬草としていた兄の秘密を弟が他人(一説では恋人)にもらしてしまいました。弟は怒りをかい、兄によって切り殺されたという哀しい言い伝えが残されています。日本では古くから薬草として使われていたようです。興味深いのは、その花言葉です。450種類にのぼるヒペリカムには種類ごとに異なる花言葉があるようですが、代表的な花言葉は、「きらめき」と「悲しみは長く続かない」という二つの花言葉が知られています。「きらめき」の方は、たくさんの種類にもかかわらず、ヒペリカムの花は、どれもあざやかな黄色である花にもとづいています。「悲しみは長く続かない」というのは、花の咲く時期が終わっても、すぐに可愛らしい実を楽しめるという意味を含んでいます。ちなみにヒペリカムの花の開花時期は6~7月、実をつけるのは10~11月です。

コメント